「朝の読書タイム」は全国の約7割の学校が実施 (朝の読書推進協議会調べ)
「朝の読書タイム」をどれくらいしているか、全国の小学校、中学校、高等学校を対象に朝の読書推進協議会がこの6月に調べた。
若者の読書離れが深刻になっている昨今だが、読書習慣がつく年代は、義務教育年代が最も適している。読書は習慣として、身につくかどうかがカギである。
「朝の読書」は、それ自体が成績評価の対象となるものではないが、読書力、読解力の基礎として、すべてのことの基礎となるという意識で意図的に学校時間に取り組んで行きたいものだ。
(概要)
■どの程度の学校が取り組んでいるか
- 全国実施校数 = 27,897 校 ( 75.7% )
- 小学校 = 16,975 校 ( 80.3% ) 、中学校 = 8,696 校 ( 81.5% )、
高等学校 = 2,226 校 ( 44.4% )
2)実施規模 全校一斉に取り組んでいる = 24,769 校 ( 88.9% )
学年実施で取り組んでいる = 2,096 校 ( 7.5% )
学級規模で取り組んでいる = 886 校 ( 3.2% )
授業で取り組んでいる = 117 校 ( 0.4% )
■どの程度の実施時間か
朝の短時間に実施するのが「朝の読書」である。実施時間について聞いた。内訳は以下である。
1)実施時間 5分間 = 312 校 ( 1.1% ) 、10分間 = 15,008 校 ( 53.8% )
15分間 = 9,400 校 ( 33.7% )、 20分間 = 2,432 校 ( 8.7% )
その他 = 717 校 ( 2.6% )
2)実施回数 毎 日 = 9,651 校 ( 34.7% ) 週4日 = 1,845 校 ( 6.6% ) 週3日 = 2,346 校 ( 8.4% ) 週2日 = 3,762 校 ( 13.5% ) 週1日 = 6,049 校 ( 21.7% ) 期間限定 = 2,582 校 ( 9.3% ) 不明 = 1,633 校 ( 5.9% )
■どんな本をよんでいるか
では、「朝の読書」で読んでいる本の対象は?
イ.書籍のみ ( 88.2% ) ロ.書籍と雑誌も認めている ( 3.0% ) ハ.書籍とマンガも認めている ( 5.9% ) ニ.書籍・雑誌・マンガを認めている ( 2.1% ) ホ.その他 ( 0.2% ) ヘ.不明 ( 0.6% )
■朝の読書では感想文は書かせているのだろうか。
約7割の学校では、感想文は書かせてはいないことがわかった。
朝の短い時間での活用を考えると、必須ではなさそうである。ただ、一定の教育効果を習うならば、読みっぱなしは避けたいところなので、定期的に感想を聞くことや、いつも漫画ばかりではなく種類をバランスよく読むということも指導の一環にしたいものである。
詳細は以下のようである。
イ.書かせない ( 73.3% ) ロ.書かせることもある ( 23.3% ) ハ.定期的に書かせる ( 2.5% ) ニ.その他 ( 0.2% ) ホ.不明 ( 0.8% )
5)先生方の朝の読書の状況 イ.一緒に読んでいる ( 63.9% ) ロ.読んでいない ( 18.1% ) ハ.その他 ( 17.3% ) ニ.不明 ( 0.8% )
6)貴校の学校図書館の蔵書数について イ.充分である ( 24.0% ) ロ.どちらともいえない ( 31.2% ) ハ.不足している ( 41.6% ) ニ.無回答 ( 3.2% )
- 2015年09月04日
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